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前回はドバイ行きの航空券の手配について主だった方法として、パックツアーの利用、日本発格安航空券の利用、海外発券航空券の利用について概説し、海外発券のなかでもドバイ行きに便利との観点からバンコク発券についてメリットを説明しました。少し前まではバンコク発券のメリットの第一は、「航空券の価格が安い」ということだったのですが、近年バンコク航空券市場も航空会社各社の値上げが相次ぎ、日本発の格安航空券と比較して単純に価格だけで比較すると差が縮まってきていました。実は前回の話を書いたのは2001年の10月だったのですが、その後ご存知のとおり通貨の面で円安が進行し、エコノミークラスでの価格メリットはずいぶんと色あせたものになりました。 しかしながら、単純な価格の勝負では日本の格安航空券と大差なくとも、その利用条件はいまだバンコク発航空券のほうが大きく勝っています。その勝っている点とは、前回もメリットとして説明した。
といったところがそれにあたります。これらのメリットがあることによりかなり柔軟な旅行の計画が立てられることから、ちょこちょこ海外旅行に出る人にとっては、価格メリットが薄れてもやはり海外発券からは離れられないのだろうと思われます。
ルール、と書いてはみましたが、そう身構えるほどのことはありません。基本的に日本の航空券が日本から出発する飛行機で他国・都市へ向かうのと同じく、バンコク発券の航空券はバンコクから出発する飛行機で他国・都市へ向かうだけです。片道の手配も可能ですが、往復チケットの場合、まずバンコク→他都市、その後他都市→バンコクの便に搭乗し、これをもって往復航空券を利用したことになります。 さてここで問題になるのは、これを読むほとんどの人は日本からバンコク経由ドバイに行くことを想定してますので、日本からバンコクの間をどうするか、ということです。これについては、前回も書いたとおり、日本−バンコク間については
の3つが考えられます。これについては後述の「どう利用するか?」でも説明しますが、もしドバイ行きの後は当面旅行はなし、というのであれば、上の2つがいいかと思います。ですが今後も一年に一回以上はなんらかの海外旅行をする、というのであれば、バンコク発日本行き航空券の利用も検討してみる価値があるかと思います。
とはいえ、バンコク発の日本行き航空券ということで考えますと、たぶん皆さん心配されることは、「バンコク発日本行きの場合、まずバンコク→日本、次に日本→バンコクの順に往復することになるのではないか?私たちは日本→バンコク→日本の順に乗りたいのだから、それでは使えないのではないか?」ということでしょうか。 しかしバンコク発日本行きを2回往復するとどうでしょう?1回目の復路(日本→バンコク行き)と2回目の往路(バンコク→日本行き)の間に、日本発バンコク往復の関係が成り立つのがおわかりいただけるでしょうか?(図1参照)バンコク発券での日本とバンコクの往復ルートは、常にこの関係を用います。ですので、最初の一回は日本→バンコクの片道(この手配方法については後述します)とバンコク発日本行きのチケットを手配し、日本→バンコクの片道と、バンコク発日本行きの往路チケットを使用して日本−バンコク間を往復します。(つまり初回は出費としては1.5往復分を支出、ただし実際に使うのは、日本→バンコク片道とバンコク発日本行きの往路チケットのみ) このとき、バンコク発日本行きの復路(すなわち日本→バンコク)チケットが残る形になりますが、これは次回の往復に使います。すなわち、2回目の往復は、1回目の往復で残った復路チケットで日本→バンコク間を確保、バンコク→日本については、再度バンコク発日本行き往復を手配しこの往路(バンコク→日本)を充当します。3回目以降の往復についても、このパターンを繰り返しますと、2回目以降の出費についてはバンコク発日本行きの往復チケット分だけで済みます。そしてもし、今後しばらくバンコク発券での海外旅行は行かない、という区切りがついたら、そのときは手元に残った復路(日本→バンコク)チケットに、バンコク発日本行き片道のみの航空券を買い足してバンコク・ループを終わらせることができます。 ■ 図を参照する ■ 日本発券:航空券の往復の周期は旅行の往復の周期と一致している
(2)でみたとおり、バンコク発券での日本−バンコク往復は、次の旅行をいつにするかを意識しつつ、前の旅行と次の旅行の間をバンコク発日本行き航空券で賄う、という図式になります。このため、前の旅行と次の旅行のスパンを見積もって、それに合わせた有効期間の航空券を購入することが必要です。バンコク発航空券で"往復の有効期間が長い"ことが大変重要になる、と述べました理由がここにあります。 具体例としましては、ゴールデンウィークとお盆にバンコク発券で海外旅行する!という人の場合、GWの帰りとお盆の行きの間はおよそ3ヶ月強ですので、4ヶ月以上の有効期限のチケットを(6ヶ月もしくは1年あたり、ただ6ヶ月というのは最近ないので1年が一般的でしょうか)、お盆の帰りとGWの行きの間は8ヶ月強となりますので、有効期限1年のチケットを購入することが必要になります。仮にGWとお盆のどちらかが仕事で旅行に行けない、ということになっても1年オープンでしたら復路チケットを次のGWもしくはお盆の出発日に予約を変更することもできます。 なお、すでにお察しかとは思いますが有効期間を超過しますと、手元に残った復路チケットは紙くずになってしまいますので、くれぐれもご注意ください。
バンコク・ループに乗る上で結構悩むのが、まさに最初の日本→バンコク片道の航空券をどう手配するか、ということです。これについては状況が刻々と変わりますので、トラベルコちゃんhttp://www.tour.ne.jp/あたりでバンコク行き片道格安航空券を検索していただくと、その時々の航空会社の選択肢、相場等がおわかりいただけるかと思います。片道ですと、日系の航空会社はまず出回りません。2002年春の時点では成田発ですとビーマン・バングラデシュ航空、エジプト航空、エアーインディアあたりが選択肢になりますでしょうか。もし、もうちょっと評判のいい航空会社でなければイヤだ(決して前述の成田発の航空会社が良くないとは言ってませんが)、という場合は、関空まで移動すればシンガポール航空あたりがバンコク行き片道の選択肢に加わってきたりします。 なお、往復の日本発バンコク行き格安航空券を買って、日本→バンコク間のみ使用してバンコク→成田間を乗らずに捨てる、ということは避けてください。これは話がややこしくなるのですが、かいつまんでいうと、「格安」航空券としての条件の中に、往復とも乗るという条件が(なぜか)含まれていることが多く、これに違反すると、最悪の場合あとで罰金を徴収されることもあり得ます。日本発格安航空券購入の際に、取扱業者にあらかじめ片道で、という条件で相談するのが誤解を招かないで済むかと思います。
バンコク発券のルールを理解いただいたところで、もう一度バンコク発券のメリットを再確認したいと思います。
その1でも書きましたが、日本での格安航空券は多くの場合FIX(一旦発券すると日程・便の変更不可、下手をすると発券前でも予約変更に手数料を取られる場合がある)です。早いうちから日程を完全に確保できる人であればこれで充分なのですが、仕事のしがらみのある人、体調が変わりやすい人等、人によっては様々な事情があり、予約変更ができるに越したことはありません。
「バンコク発券のルール」で述べましたとおり、これがあるがゆえに日本人旅行者のバンコク発券が成り立っている、と言って過言ではありません。
日本の格安航空券というのは、一年の上期・下期の6ヶ月毎に価格が決められて、期の2ヶ月前くらいにならないと価格もはっきりせず予約も受け付けてもらえないのですが、バンコク発券の場合ほぼ1年前から予約対象となります。ですので他のメリット(1)(4)と併せ、予約が混みあうと予想されるピーク時期にも、とりあえず予約を入れておく、ということができます。
日本の格安航空券の場合、予約時もしくは出発数ヶ月前に内金、出発が迫ってからの予約変更には手数料を伴う、キャンセルする場合は高額のキャンセル料が発生、というのが一般的ですが、バンコク発券の場合(少なくともその1で紹介した業者では)、発券時(一般論として約1週間前くらい・発券期限は予約毎に個別に業者に問い合わせてください)まで入金の必要はありません。また、やむを得ずキャンセルとなった場合もキャンセル料は発生しません。(ただしだからといって無闇に予約・キャンセルを繰り返すのはやめましょう。予約は必要最小限に、キャンセルは早めに)
基本的にバンコク発券の航空券は、タイの人が使用するためのものですので、日本の休日が価格に影響することはほとんどありません。日系航空会社のチケットで若干価格の変動があるかもしれませんが、日本の格安航空券のように何倍もの差がつくということは無いとみていいでしょう。ただし、価格は変わらなくとも予約は混雑が予想されますので、早めに予約しておくのがよいでしょう。
直行便でエミレーツ航空、タイ航空、キャセイパシフィック航空、経由便でシンガポール航空、ガルフエアー、マレーシア航空等と、日本発でみるより選択肢がぐっと広がります。
日本発券での成田−バンコク往復のビジネスクラス航空券は、税抜きで\302,900(普通運賃)となっています。(アメリカ・ヨーロッパ方面にはビジネスクラスも正規割引運賃が出回り始めたのですが、残念ながらアジア方面には2002年4月現在まだ割引運賃は導入されていないようです) 日本発券 成田発ロサンゼルス行 \323,000〜\343,000(ビジネスクラス正規割引運賃) となります。往路東京で途中降機ができず、バンコクからロサンゼルスまで直行してしまうのが制限事項としてありますが、バンコク−成田間と成田−ロサンゼルス間のビジネスクラス往復二本立てで旅行しても、なお成田−ロサンゼルス間のみの日本の正規割引運賃よりも安く上がるのは、(旅行工程の便利さは別として)驚異というほかありません。 (比較に用いた料金は2002年5月現在、2002年9月末まで発券分のものです)
ここでデメリットについても一応整理しておきましょう。
バンコク−日本間を中心に本格的にバンコク発券を利用する場合は、ドバイ行きを頻繁に繰り返す、あるいはドバイ以外もバンコク経由で旅行を繰り返すことができる場合はかなり便利に旅行を続けられますが、そうでない場合はメリットが出にくいのは確かです。その場合は、ドバイ行きについてバンコク−ドバイ間のみバンコク発券を利用、日本−バンコク間については呼び寄せ航空券を利用するといった単発での利用に留めるのがよいかと思います。
バンコクは現在のところハブ空港として成功を納めており、行き先は成田空港とは比べ物にならないほどバラエティに富んでいます。しかしながらたとえばヨーロッパに行くとなると、日本−バンコク6〜7時間、バンコク−ヨーロッパ約10時間と、南回りの苦行になったりしますので、必ずしもすべての行き先がバンコク発が便利というわけではありません。(このページ的には、バンコクからエミレーツ航空でドバイ経由でヨーロッパへ行くというルートをお薦めしたいところではありますが)
これはそのとおりで、GW、お盆といったピーク時以外は価格的には大韓航空、タイ航空等の日本発の格安航空券のほうが安くあがる場合も多いかと思います。
「その1」で紹介しました某社での2002年5月現在の料金表に基づきまして、参考用として日本発ドバイ行きの料金試算をしてみます。 条件:
について、a)b)とイ)ロ)ハ)の組み合わせを比較してみます。
この表から言えることとしては
さらに同時期出発の成田発ドバイ行きの日本発格安航空券料金を比較用にみてみますと、
となってまして、ドバイまでルートを持っている航空会社に限られるので、選択肢は少ないものの、値段を見るかぎりなかなかよいのではないかと思います。(ただし予約を入れられるほど席数が確保されているかは不明です) 2002年5月現在の条件で結論として言えることは
以上バンコク発券の基本事項を一通り説明しました。もし利用されるのであれば、ドバイ行きとそれ以降のご自分の旅行形態に合わせ、どのように利用されるか検討されるとよろしいかと思います。
ということになろかと思います。(多分に個人的意見が入っていることをご了承下さい) これでバンコク発券については8割方説明を終えました。次回が最後になりますが、ドバイ以外を目的地としたバンコク発券の利用法、ストップオーバー(経由便のルート途中都市での滞在)の活用方法、発券とは直接関係ありませんがホテルの手配をどうするかといった事項を説明する予定です。 (つづく) |
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